眼瞼痙攣・眼瞼下垂の治し方

眼瞼痙攣・眼瞼下垂・サルコイドーシスに見られる眼輪筋周辺に堆積した原因物質眼瞼痙攣・眼瞼下垂・眼サルコイドーシス(メージュ症候群)は完治は難しいといわれています。

でも、実は根本的に治す方法があるのです。

医薬品も外科的手術も必要ありません。
化学薬物で治る、治せる道理がありません。

その方法をこれからご紹介していきましょう。
ちょっと長い文になりますが、最後までお読みいただければ上(右)のイラストの意味もご理解いただけることと思います。

眼瞼痙攣・眼瞼下垂・サルコイドーシスは、西洋式医学的にはそれぞれの症状によりそれぞれ異なった病名がつけられていますが、和医術的には3つとも同じ根本原因で起こっている病気です。それぞれの症状には差異があるように見えますが、その症状を引き起こしている根本原因は同じで、3つとも同じ病気だといえます。

従って和医術においては治し方も同じです。

眼瞼けいれんに限らず、眼瞼下垂の方もサルコイドーシスの方も、是非このページを読んで参考にしてください。

また、最近ではご存知の方も多いと思いますが、
眼瞼痙攣も眼瞼下垂もサルコイドーシスも目の痛みや違和感を訴える病気ではありますが、目の病気ではありません。眼球を中心として眼球を取り巻いている筋肉の異常です。

これらは筋肉の病気なのです。

このような筋肉の病気は、和医術の得意とするところです。

眼瞼痙攣・眼瞼下垂・サルコイドーシスに関しては扱い件数はまだ希少ではありますが、ほとんどが解消し、なかなかよい結果が出ています。そしてその後の再発はございません。

薬品も使わず外科的手術もせずに、和医術を施すことで解消しているのはなぜか?

結論から言いますと、それは病院とは治療手段と方法が違うからでしょう。

医学的には、類似症状に対してその物理的原因と照合させて病名診断がなされます。そしてあとは十把一絡げ式・金太郎飴式ともいえる症状緩和のための治療がなされているのが現状です。これは対処対症療法であって根本的に治そうとしているものではないわけです。

ですから化学薬物で治る、治すという道理は成り立たないと私は考えます。

眼瞼痙攣・眼瞼下垂・眼サルコイドーシスなども、個々人により原因や症状の出方には相違があり、また治癒過程にもそれぞれ差異が生じます。病名は同じでも、同一ではありません。それはそれぞれ人には個性があり、取り巻く環境も異なるからでしょう。

和医術は根本療法、つまり病気を治め、治すことを目的としていますから、十把一絡げ式・金太郎飴式というわけにはいきません。個々人に適時適切な対応ができる手段と方法が必要とされるわけです。

さて、和医術で物理的原因物質を解消できれば、できた段階ごとに確かにスラスラと簡単に治ることもよくあることです。今までに施術をお引き受けした方々は、治め、治っていかれました。

しかし近年、時代環境の変化に伴って人心が病んでしまっているケースが多く出て来ているようです。

心の過敏あるいは過過敏症が自律神経に関与して、自律神経を過緊張状態にして、中脳中枢に、あるいは遺伝子レベルに症状を引き起こす原因となる回路が出来上がっている場合があります。

このような心因性の場合は、和医術だけでは不十分なこともありますので、自己治療として和医道における心身体術を実行していただいています。

個々に異なる原因を持つ症状であっても、和医術と心身体術の自己実践、この二足のわらじで終息させることができています。

心の過敏症、あるいは過緊張症の方々は、何事にも一所懸命に取り組みますから、勉強でも仕事でも家事でも何でも上手にこなせる特性を持っておられます。元々繊細な優れた感性を持っておられるのです。和医道の心身体術を、自己治療というよりも元々の自分らしい元気を取り戻し、その優れた特性をもっと伸ばすためにも、ご自宅で実践していただきたい。勉強に仕事に家事に、もっとご自身の能力を発揮して、更にゆとりのある自分になっていただきたいのです。

どちらかと云いますと、そちらの方を私は楽しみにしております。

慢性病は自然の力を利用すれば必ず治まるものですし、自然の力でしか根本的には治らないものなのです。

なぜこれで治るのか?
今回の病気をキッカケに、病気とは何なのか、一度考えてみるとよろしいでしょう。

病気は自然の力で治るべくして治るのだと、私は断言します。

では以下、病理とその対応手段などについて、西洋式医学と日本式の和医術とを比較しながら私の考えを述べていきます。その後で和医術ではどのように解消へと導いているのかを説明していきますので、治すための手段を選択する際の判断の目安にしていただければと思います。

1, 西洋式医学の見解は神経終末の異常?

まずは眼瞼痙攣を例にとって、病院(西洋式医学)ではどのように診断し、どのように治療しているのか見ておきましょう。

眼瞼痙攣の一般的な症状
(症状1)軽症の場合、まぶたが引きつったようにピクピクと、自分の意志に関係なく勝手に間欠的に動く。
(症状2)重症になってくると、両眼のまぶたが勝手に収縮するようになる。
(症状3)だんだん閉眼状態が何分間も続くようになり、やっと目が開いてもまたすぐ閉眼する。これを繰り返す。
(症状4)ついには絶えずまぶたが下がった状態になり、視野が狭くなり、他人とかかわることもストレスになる。

眼瞼痙攣の原因:病院の解説

(原因1)患部へのアセチルコリンの分泌神経終末と筋肉の間に発生する神経伝達物質アセチルコリンを意志に関係なく分泌するために眼球周辺筋肉に不随意運動(意志に関係なく収縮する動き)を起こすため。
(原因2)患部への痛み物質の分泌炎症や腫れが生じたことにより痛み物質が分泌されるため、痛みを発生する。

西洋式医学においては、(原因1)(原因2)によりまばたきをつかさどる神経の働きに異常が起こるからだといわれていますが、それ以上のはっきりとした原因は分かっていないようです。

病院における眼瞼痙攣の治療手段

今のところ、眼瞼痙攣の病院における治療法としては、主に下記の3つの方法がとられているようです。
(治療手段1)ボツリヌス毒素菌注入治療(ボトックス治療)最近は主としてボツリヌス毒素菌注入治療(ボトックス治療)が行われています。これにより神経伝達物質アセチルコリンの放出を抑制・遮断し、痛み物質の分泌を抑えることができるというもので、これは従来からするとかなり進歩した治療薬であると考えられます。しかしその効果が継続するのは一定期間に限られているようですし、思った程の改善がみられないケースもあるようです。患者さん方が実際にどの程度の満足を得ておられるかは疑問点が残るところです。
(治療手段2)薬物内服治療筋弛緩薬、抗てんかん薬、抗不安薬などが処方されるようですが、効果は十分でないことが多いようです。
(治療手段3)手術治療眼輪筋部分切除や、目のまわりの筋肉を支配している神経を切断する手術などが行われています。一部では眼輪筋部分切除術では良好な治療成績が報告されていますが、神経切断では再発が多くみられ、また顔の他の部位に悪影響が出る場合もあるようです。

2,神経終末を異常にさせたものは何か?

2-1,化学薬物で治る、治せる道理がない

西洋式医学においては、眼瞼痙攣(眼瞼下垂もサルコイドーシスも同様)は筋肉の端末にある神経終末の異常(原因)によるものであることまではわかっています。そして痙攣や下垂が起こる原因と違和痛が起こる原因とを分けて、それぞれ分子・細胞レベルで詳細に説明しています。

和医術から見ても、これらは正しい明言であると信じます。

しかし「ではなぜ神経終末で異常が起こっているのか」は今のところ明言できていません。
つまり今のところ病院では、治すことを目的とはしていないということです。

とはいえ、そもそも西洋式医学は対処対症が目的でありますから、それはそれでその目的を達成しつつあるわけです。

西洋式医学としてはその役割から考えても、病名一つ一つに対してその原因物質を究明する必要があります。「薬物で治療する」という固定した観念が根底にありますから、原因物質を化学的に見つけ出す必要があるでしょう。

しかし、そのような学問的方向性のみで仮に頭痛を誘発する物質がいくら特定できても、これは根本的な原因解明には至らないであろうと考えます。この方向性だけでは、化学的原因物質は今後も無限に発見され続け、行き着くところはありません。

ここが現在の西洋式医学(病院)の治療手段が抱えている問題点であると考えます。化学薬物という治療手段にのみ合わせた原因解明であるからこうなるのです。

患者の願いは治ることです。
治療手段を変えればもっと簡単なのです。

2-2,神経端末を異常にさせたものは「ゴミ」である

ここでちょっと考えてみてください。

眼瞼痙攣の場合、なぜ体は意志に反してアセチルコリンを分泌するようになったのでしょうか。なぜ炎症を起こし、痛み物質が分泌されるようになったのでしょうか。症状が出るまでは、どちらも勝手に分泌されるようなことはなかったはずです…。

人間の体は完璧に出来ています。
常に正常に機能するようつくられているのです。

にもかかわらず異常な物質が分泌されるのには、何か理由があるはずです。西洋式医学のいう「原因」にはその引き金となっているもの、つまり第一義的原因である「根本原因」が必ずあるはずです。西洋式医学のいう「原因」は二義的原因でありましょう。

二義的原因である物質をいくら抑制しても、体はそれをつくり続けます。

物理的根本原因
(一義的原因)

西洋式医学的原因
(二義的原因)

症状発現

そう考えると、手術によって神経や筋肉を間引いて筋力のバランスをとろうとしたり、薬物で人工的に軽度の顔面麻痺を起こしたりするだけでは治らないのは当然のことだとわかります。

「根本原因」をみつけ、それを解消することが出来れば「第二義的原因」は発生せず、症状も発症しようがない。

では
病院でも特定出来ていない、その「根本原因」が何かわかるのか?

和医術ではわかっています。。
それは「ゴミ」です。

つまり、和医術的に眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスの原因をまとめると、こうなります。

体内の「ゴミ」の蓄積により、
筋繊維・筋膜・神経系・血管系、これら4者の連携が阻害され、情報伝達がうまくいかず混乱を起こし、
その結果として目の周りの筋肉に痙攣・下垂・痛みなどの症状が出る。

西洋式医学のいう(原因1)(原因2)に、もう一つ(原因3)が加わるわけです。

(原因3)患部に「ゴミ」が蓄積されたことにより筋繊維・筋膜・神経系・血管系の4者相互の情報伝達が阻害されたため

私は、この(原因3)が元となり(原因1)(原因2)を引き起こしていると考えています。

(原因3)患部に蓄積した「ゴミ」が筋繊維・筋膜・神経系・血管系に絡み付き、外圧をかけ、相互情報伝達に混乱が生じ、炎症を発生させる
       ↓
(原因1)するとこれを正常化しようとして、脳が神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌命令を出すようになる
       ↓
(原因2)炎症が発生すると、痛み物質が分泌されるようになる

さて、先ほど西洋式医学の「原因」説明に対して、「正しい明言であると信じます」と私は歯切れの悪い言い方をしましたが、それには理由があります。

和医術では、西洋医学が「原因」としている領域の物質は確認できません。例えば、「ここにアセチルコリンが分泌されています」などと私には判りませんが、体内の「ゴミ」なら、骨の硬膜から筋繊維・筋膜・皮膚・皮膜まで全層にわたって指先で物理的に感じることができるのです。

体内の「ゴミ」が観えるのは「気エネルギー」によるものです。

和医術は、「気」の働きによって、病気の「根本原因」となっている体内の「ゴミ」を見つけ出し、確認し、解消することによって元の「元気」を取り戻す医術です。

※「気エネルギー」に関しては和医術とはなにか?をご参照ください。

ではその物理的「根本原因」である「ゴミ」について話しを進めて参りましょう。

3,「ゴミ」ってなに?

和医術ではいつも言うのです。
「そりゃ、ゴミの仕業じゃ」と。

眼瞼痙攣も眼瞼下垂もサルコイドーシスも、その根底にある物理的仕組みは同じです。

いずれも筋肉・皮膜との間で発生しているものですし、それぞれに関与する神経伝達物質は違っても、痛みが出る時の体の内・外の環境が違っても、痛みを引き起こす直接的な物理的原因は同じで、体内の「ゴミ」によるものです。

悪症状を起こしている部位には必ず「ゴミ」があります。

コレは何だろう?
から始まって、

コレを消せばどうして症状が消えるのだろう?

そうだ、コレは「ゴミ」なんだ!
と研究を重ねてきました。

ここでは私が実際に確認してきた体内の「ゴミ」の状態をいくつかご覧いただきながら、皆様にも「ゴミ」についての理解を深めていただきたいと思います。

別紙『和医術ゴミ理論(超簡略編)」も是非併せてお読み下さい。

3-1,人体内では常に「ゴミ」が造られている

体内では代謝によって生命の維持に必要なエネルギーや物質が生成されていますが、同時に不必要な物質もつくられています。それは疲労素や石灰質、脂肪・タンパク質・血球などの変質物である異常化合物のことで、一般的には老廃物ともいわれています。

これらを、和医術では簡単に「ゴミ」と呼んでいます。

本来、人体にはその「ゴミ」を片付ける機能もちゃんと備わっています。

元気な体においては、体内各所で不要になった「ゴミ」は静脈に乗って肝臓や腎臓を経て尿として排泄されます。その他、便や垢、汗、呼気や屁など、様々な方法で体の外に放出されています。

人間の体は実に完璧に出来ているのですね。

しかし様々な理由で、通常の排泄ルートに乗れずに体内に溜まってしまうことがあります。

少しずつ溜まった「ゴミ」は、少しずつ体の機能を狂わせていき、さらに「ゴミ」を溜め込むようになるという悪循環を起こします。

この悪循環こそが、慢性病の始まりだと、和医術では考えています。

3-2「ゴミ」は形態変化し成熟していく

「ゴミ」には気体・液体・固体の3形態があります。

体内に留まった「ゴミ」は体内を移動しながら、あるいは特定部位に堆積しながら、液体あるいは微粒子状態から固形化方向へと、形態を変え、分化・熟成・成長しているものと考えています。

現代日本人の体内環境は、実はこの「ゴミ」でいっぱいなのです。

3-3,「ゴミ」は膜と膜の間に溜まり、「玉」や「玉道管」を形成する

人体内において、「ゴミ」は膜と膜の間に溜まるように出来ているようです。

和医術ではこの膜と膜の間を「ゴミ」の「排出路」と呼んでいます。

また、粒子状であった「ゴミ」がくっ付き合って大きく熟成した状態のものを「玉(ぎょく)」、それが鎖(くさり)のように管状になったものを「玉道管(ぎょくどうかん)」と呼んでいます。

膜と膜の間、つまり「排出路」に流れ込んだ「ゴミ」は、通常ならば移動しながら自然分解されて体外へ排泄されるのですが、様々な要因により体の機能が低下し、「ゴミ」が溜まり続けると、「ゴミ」は「排出路」を塞ぎ、周囲に「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」を形成し始め、筋繊維・筋膜・神経・血管等を圧迫し、冷えや凝り、痛みなどの症状が出るようになっていきます。

「ゴミ」が直接的に生命を脅かすことはありませんが、長年に渡って大量に蓄積されると、内科的には血管が目詰まりして脳梗塞や心筋梗塞になったり、内臓器質的には肝硬変・心臓肥大・腎不全を誘発したりと、間接的には命にかかわる場合も出てきます。

※詳細は和医術ゴミ理論を参照してください。

4,「ゴミ」が眼瞼痙攣・眼瞼下垂・サルコイドーシスを引き起こす構造

4-1「ゴミ」が悪症状を発生させるメカニズム

まず「ゴミ」が筋肉に痛みや痙攣・下垂等を発生させている様子を簡単に見てみましょう。

【図-1】正常な骨格筋です。筋肉皮膜層にはゴミがなくきれいな状態です。

健康なときの骨格筋

【図-2】筋束の様子(【図-1】の断面)はこうなっています。

健康なときの筋束

正常時は筋束断面もこのように整っています。

この筋肉皮膜層に「ゴミ」が溜まるとどうなるか、というのが次の図です。

骨の硬膜や筋肉内に発生した「ゴミ」は、まずは筋束を包んでいる筋膜に集積していきます。

【図-3】「ゴミ」が蓄積し、「玉」が重なり合って神経を圧迫しています。

骨格筋に玉ゴミが堆積した様子

【図-4】「ゴミ」が移動し、形成された「玉道管」が筋肉層にくさりのように絡み付いて、神経や血管を圧迫しています。

骨格筋に「玉道管」ゴミが絡み付いているいる様子

(図-3)(図-4)のようになった段階での断面は(図-5)のような状態です。(図-2)と比べてみてください。

【図-5】膜と膜の間に「ゴミ」「玉」「玉道管」が堆積しています。

「玉」や「玉道管」により機能を阻害されている筋束断面の様子

このように、それぞれの機能を持っている筋肉の一つ一つに、「ゴミ」の構造物が出来上がっていきます。

さらに「ゴミ」の量が増えると、「ゴミ」は関連筋肉をグループごとに包んでいる筋膜へと移行していきます。

またさらに「ゴミ」の量が増えると、今度は筋肉全体を包んでいる一番外側にある筋膜と皮膚皮膜とが接合しあう空間に流れ込みます。
そこが和医術で言うところの「ゴミ排出路」でありますが、この時点ではまだ症状は出ていません。

やがて皮膜と筋膜の空間である「排出路」内の「ゴミ」の量が過剰になってくると「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」が形成され始めます。

「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」が方々に張り巡らされるようになると悪影響が出はじめます。

筋肉の緊張・収縮に伴い、筋膜の空間に出来上がっている「ゴミ」「玉」「玉道管」も収縮します。「玉道管」はよじれ、一定の箇所に集中し、それに引っ張られるようにように散乱していた「ゴミ」も一定の箇所に集中していきます。

その結果、その部位の筋繊維・筋膜・神経系・血管系の働きが阻害され、それぞれの相互情報伝達が混乱を起こしはじめます。

そして、ついに神経終末にスイッチが入ります。 その結果としてアセチルコリンや痛みの物質が分泌され、発症となるわけです。

【図-6】神経終末の様子

ついに痛み物質を放出する神経端末

以上の【図-1】-【図-6】は一つの骨格筋を簡略化して描いたものに過ぎません。人体の筋肉は多重構造になっていますから、実際にはゴミ構造物が幾重にも絡み合って築かれていくことになります。

その複雑さたるやすごいもので、まさに大自然の驚異を見るようです。

4-2,眼球周辺筋肉に堆積している「ゴミ」の様子

このように体内で過剰になった「ゴミ」は、膜と膜の間に「ゴミ構造物」を造り、人体に弊害をもたらしているわけですが、眼瞼痙攣・眼瞼下垂・サルコイドーシスの場合は、それが目の周りの筋肉に出たものです。

いままでに施術した患者さん方の眼球周辺の筋肉はこのような状態です。

【図-1】赤い部分が「ゴミ」です。

眼輪筋周辺に堆積している「玉」

眼球周辺の筋繊維から皮膚の皮膜までの間に、成熟中の「玉(ぎょく)」や鎖(くさり)のように絡み付いた「玉道管(ぎょくどうかん)」が蓄積しています。これにより神経系と血管系が圧迫され、情報伝達が遮られ、身動きできず、乱調となって症状が出ています。

「玉(ぎょく)」と「玉道管(ぎょくどうかん)」が多重構造となり、絡み付いて硬くなった場所(部位)では炎症が発生し、痛みの原因ともなっています。

眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスなども、他の慢性病同様、長年にわたって「ゴミ」が蓄積され、その当然の成り行きとしてある日引き金が引かれて症状が現われるのです。突発的に発症するのではありません。

長年に渡って蓄積し、【図-3】【図-4】【図-5】のような状態をつくっている「ゴミ」が本当の原因であって、この「ゴミ」による血管系や神経系への外圧こそが第一義的原因であり、症状を引き起こすスイッチです。

このことは、「ゴミ」を消せば症状が解消することから証明されていると考えます。

4-3,眼瞼痙攣、眼瞼下垂、サルコイドーシスの重症化過程

症状が出た段階で病院で検査を受けると、痙攣の原因物質と痛みの原因物質の2つが確認されますから、病院ではこの両方の物質の抑制がなされることになります。

この西洋式医学の対症方法が間違っているということではないのですが、和医術の立場からみると的がはずれていると憂慮するわけです。

悪いことに、根本的解決が出来ない状態が続くと、痛みが「ゴミ」を増加させ、増加した「ゴミ」がさらに痛み物質の放出をうながしてしまうという負の自律神経スパイラルが出来上がってしまいます。

思い悩むご本人の心も、不快ホルモンの分泌により「ゴミ」の増発を手伝うことになり、痙攣や痛みの原因物質を多発させ、症状が悪化していく。心は増々不安を抱え、自律神経は乱れ、「ゴミ」はどんどん増発を続ける…という悪循環です。

【図-8】負の自律神経スパイラル

眼瞼痙攣・下垂・サルコイドーシスの負の自律神経スパイラル

これが眼瞼痙攣が発症し、重症化していく過程であると考えています。眼瞼下垂、サルコイドーシスも同様です。

5,和医術での眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスの治し方

5-1,物理的「ゴミ」を消せば解消する

眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスに限らず慢性病の大方は、この「ゴミ」により発症していると考えています。

和医術はこの「ゴミ」を解消する医術です。

施術により、神経系や血管を圧迫している「ゴミ」を確認しながら溶かし、尿や汗として、あるいは血流に乗せて自力で排泄できるように促します。

「ゴミ」の塊となった「玉(ぎょく)」や鎖状になった「玉道管(ぎょくどうかん)」も細かく砕き、同様に通常の排泄路の流れに乗せていきます。

それにより患部組織に新鮮な血液が届き、体は本来の働きを取り戻し、徐々に正常化され、やがて症状は消えていきます。

詳細は和医術とは何か?をご参照下さい。

5-2,眼瞼痙攣、眼瞼下垂、サルコイドーシスに見られる顔面・頭部に渡る「ゴミ」堆積実態例

眼瞼痙攣の患者さんの顔面・頭部に渡る「玉(ぎょく)」の実況をご覧いただきましょう。

眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスなどの場合、「玉道管(ぎょくどうかん)」よりもむしろ大小微粒子の「ゴミ」である「玉(ぎょく)」により引き起こされていますので、分かり易いように、あえて「ゴミ」と「玉道管」は書き入れていません。

皆様に眼瞼痙攣の物理的原因である「玉(ぎょく)」のイメージをつかんでいただき、これを消せば治る、という事実があることを知っていただくために、掲載してみました。

【図-8】眼瞼痙攣発症時の顔面・頭部に渡る「玉ゴミ」の実況

眼瞼痙攣発症時の顔面・頭部に渡る「ゴミ」の実況

これはあくまで平面的イメージでありまして、実際は多重構造になっていますから、もっと複雑なものです。

なお、頭部と顔面のゴミは交流していますし、頸部・肩部・胸部へも流れ込んでいますから、頭部から顔面はもちろん、頸部・胸部までのゴミ処理が必要になってきます。

人体は機械のようにパーツで区切ることはできません。

5-3,和医道心身体術が必要な場合がある

さて、眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスも、和医術による体の「ゴミ」分解で解消できた場合は、これは軽症です。

重症である場合には、自律神経と関わっているが故に、和医道心身体術の実践が必要になってきます。

近年の病の慢性的な症状は、神経終末のトラブルによるものだけにとどまらず、中脳中枢神経領域にも悪影響を及ぼし、それが原発となって症状を引き起すというパターンも増えているようです。

自律神経にパターン化した負の連鎖反応(負の自律神経スパイラル)が定着してしまったため、心の内・外環境の誘因と「ゴミ」とがキャッチボール状態となり、どちらが直接の原因なのか判別しにくい状況をつくっています。

「根本原因」が非常にわかりにくい現象となっているわけです。

これは眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスに限った事ではないのですが、悪症状を鎮痛剤や筋弛緩薬等で長年ゴマカシゴマカシしながら我慢して対処してきた結果、どんどん治しづらい病域へと変化させてしまったということでしょう。

この場合もまずは物理的「ゴミ」を片付けますが、ご本人には和医道心身体術を実習していただくことで、治癒しています。

病院では、中脳中枢神経領域にまで波紋が及んだ場合は精神薬を処方して悪化を食い止めるわけですが、それはそれでそれなりの有効性はあるようです。

しかしそれで満足するかしないかは皆様方次第。
各人の判断次第です。

病気の元を絶って、病のことなど忘れて過ごしたいのであれば、和医術プラス心身の体術を使って自分のために、自分でコントロールなさることをお薦めします。

本当のところは、和医道心身体術だけでも治癒してしまうものだと私は思っています。是非ともご自分で、心身の体術を使って治していただきたいと願っております。

自律神経との関わりについては次章にも記載していますので、最後までお読みください。

6,心の誘因子は自分で消す!

6-1,過剰な「ゴミ」は自分が造ったもの

さらに先があります。
むしろここからが重要なところです。

眼瞼痙攣や眼瞼下垂、サルコイドーシスになってしまった直接的・物理的原因は体内の「ゴミ」ではありますが、その「ゴミ」を出してしまった原因も考えなくてはなりません。

食事やその他にも要因もあるかも知れませんが、恐らく「働き過ぎ」「頭の使い過ぎ」「寝不足」「心に感じる不快感」などの心的・物的ストレスが内分泌系に働きかけ、交感神経を過緊張状態にしたのでしょう。

人間の体はいつも健康であるように完璧に造られています。

常時の我々は健康のことなどいちいち考えなくても体がちゃんと調整し、常に一定の状態になるよう整えてくれています。一般に生体恒常性(ホメオスタシス)といわれる機能で、この機能の指令伝達網の役割を担っているのが自律神経です。

この自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、お互いの神経はまるで反対の働きをして体の平衡バランスを調整してくれています。簡単に言うと、交感神経は昼間の神経で、頑張るときの神経です。それに対して副交感神経は夜間の神経で、寝ているときに働いて体内の「ゴミ」を片付け、明日のために体内を整える神経です。

このまったく異なる反対の働きをしている交感神経と副交感神経には、面白いことにお互いに助け合い協力し合おうとする相補力も働いているのです。

人体の仕組みは、実に完璧に出来ています。

正常に排出・移動されない「ゴミ」が局部に集まり堆積していきますと、これはもう副交感神経が入る隙間がない。それでも何とか立て直そうとして副交感神経はアセチルコリンを分泌して訴えかけていると考えられます。

「しばらくの間、体(目)を休ませていただけませんか…。
 このままいったら大変なことになりますから…。お願いします!」

その結果が、まぶたがピクピクしたり、閉眼したりする現象であると考えられます。

これがいわゆる副交感神経の相補力の現われですから、痛かったりピクピクしたり閉眼したりということは、あなたが正常人間である証でもあるのです。

人体の仕組みは、実に完璧に出来ています。

6-2, 環境を見直してみよう

症状が出ると辛いのはよくわかりますが、それは生命をなるべく長く維持する為の体からの有り難いメッセージです。

自分が何を頑張りすぎたのか?
自分にとって何がストレスになっていたのか?
自分は何に対して不満を持ちやすいか?

思い当たることがあるはずです。
これは自分でしかわからないことです。

萬病の元となる「ゴミ」を作る本当の原因は、そこ、つまり自分を取り巻く環境の中にあると考えます。

6-3, ストレスに負けない心と体に戻す方法

今までお話ししてきたように、「ゴミ」を消せば症状は消え去ります。

しかし、またいつか再発するようでは消した意味がありません。

一度ゴミを消す経験をされたら、それをきっかけにその後はストレスに振り回されないよう、ストレスをストレスと感じないような自分(心とからだ)になっていただきたいと思っています。それが一番の幸せでしょう。

心的ストレスを解消することが心理学で出来るなら簡単ですが、理屈や理論だけではどうにもならないのが心というものです。

「自分で自分の心がどうにもならない、治めようがない」とよく言われますが、自分で自分の心を治める方法がわからないところに、人間が生きる上での難しさがあるようです。

例えば、自分の心が恐れ焦っている時は、いくら「恐れるな焦るな!」と言い聞かせても、交感神経が緊張して心臓がドキンドキンと拍動します。血管が引き締まって体が硬くなり、身動きがぎこちなく、普段のようになめらかにはいきません。

人間の「心」というものは潜在意識に原因しているものですから、顕在意識ではどうにもならないわけです。

これは既に科学の世界でも理解されていることでありますが、問題となるのは、自分の「心」を治めるための有効で安全で社会性ある方法・技術とはどのようなものかという事になってくるでしょう。

それが和医道和医術の得意とする分野であります。

和医道和医術には、ご自分で出来る有力な心身調律法があります。時間のある時、自宅でも外出先でもどこでもできる、自律神経コントロール法です。自分が心身共に日々元気を感じられるような自信が持てるようになるまで、実行されるとよろしいでしょう。

人生は短いようでも長い。

今持っている病気をきっかけに、もちろんその病気を解決されて、今後は安心した日常生活を送ることができる心と体に造りかえていただきたいと願っております。

治験例も併せてお読み下さい。

2014-10-10 | Posted in 病名別病気の治し方