メニエール病・めまいの治し方

メニエール病を引き起した原因物質はこれですメニエール病やめまい、突発性難聴は慢性病です。

慢性病は「ゴミ」によって造られていくもの。
そして「ゴミ」は各個々人が自分で造ったもの。
造られた「ゴミ」を消せば、造られた慢性病は解消します。

つまり「ゴミ」を消せば、メニエール病は解消されるわけです。
ここではメニエール病を取り上げていますが、突発性難聴めまい眼瞼痙攣なども同様です。

和医術院ではメニエール病も目的通りに治っている方々がおられます。医薬品を使うわけでもなく、外科的手術をするわけでもなく、症状を解消させることができています。

今までの実績からすると、症状のわりには短期間でスッキリと解消されて、その後の再発はありません。今後さらに難しい患者さんが来院されたとしても、それは施術時間の問題であると考えています。

ですから手術や化学薬物で治せているのか、私には疑問に思えてなりません。私は西洋式医学の良さを、むしろ誰よりも認めている立場の者ですから、ここで傲慢な意見を述べようなどと思っているわけではなく、物事の客観的事実を述べているのです。

もはや「病人、相哀れみ、慰め合う」時代ではありません。

今、治すべき病気は早く治して、同病者に「治る」という事実を実証して、皆が目指す希望の星となっていただきたい。

以下、病理とその対応手段などについて、西洋式医学(病院)と日本式和医術とを比較しながら私の考えを述べていきます。その後でメニエール病を和医術ではどのように解消へと導いているのかを説明していきます。

現在、病院の治療で解消できていない方、手術に踏み切れずにいる方々には参考になることと思いますので、治すための手段を選択する際の判断の目安にしていただければと思います。

1, 西洋式医学の見解は?

まずはメニエール病を病院(西洋式医学)ではどのように診断し、どのように治療しているのか確認しておきましょう。

メニエール病の一般的な症状

●回転性めまい発作を反復すること
(1)めまいは一般に特別の誘因なく発来し、吐き気、嘔吐を伴い、数分ないし数時間持続する。
(2)発作の中には、「回転性」めまいでない場合もある。
(3)発作中は水平、回旋混合性の自発眼振をみることが多い。
(4)反復性の確認されぬ諸初発作では、めまいと伴う突発性難聴と充分識別されなければならない。

●耳鳴り、難聴などの蝸牛症状が反復、消長すること
(1)耳鳴り、難聴の両方またはいずれかの変動に伴い、めまい発作をきたすことが多い。
(2)耳閉感覚や強い音に対する過敏性を訴える例も多い。
(3)聴力検査では、著名な低音部域値変動や音の大きさの捕充現象陽性を呈することが多い。
(4)一耳罹患を原則とするが両耳の場合もみられる。

メニエール病の原因:病院の解説

何が原因でメニエール病になるのかは未だ結論が出ていません。
ただ、メニエール病患者の内耳では内リンパ腔という部分の拡大(内リンパ水腫)が見られ、これによって症状が引き起こされているという点についてはほとんど異論がありません。
しかしなぜ内リンパ水腫がおこるのかは不明で、内耳の前庭水管の発達異常、内耳の後半規管後部の乳突蜂巣発育不全、アレルギーの関与、内耳組織への自己免疫、ヘルペスなどのウイルス感染、内耳の血流不全など様々な可能性が挙げられています。またこれらのどれか一つだけではなく、異なる原因が同一の症状を引き起こす可能性もあります。

病院におけるメニエール病の治療手段

メニエール病の原因が不明である以上、残念ながらメニエール病の根本的治療法を確定することはできません。
しかし、結果として内リンパ水腫があるのはまず確かであり、多くの場合、内リンパ圧を下げる利尿剤が有効です。また血流改善剤やステロイド剤が奏功する場合もあります。
めまいが起こっている時には、異常な前庭反射を抑圧するという観点から鎮痛剤が有効です。
すでに述べた様に、メニエール病のめまい発作の誘因としてしばしば長期的にわたる精神的緊張の持続、過労、睡眠不足がみられます。従ってこのようなライフスタイルの改善、精神的にも肉体的にも余裕のある生活を心がけることも大切です。

以上のような治療にもかかわらずめまい発作がコントロールできない場合には、手術治療を行っています。

(1)内リンパ嚢解放術
(2)前庭神経切断術
(3)迷路破壊術

(1)は内リンパの直接的減圧を目指すものですが、長期的に見るとめまい発作の再発が少なくなく、有効率は70%〜80%です。

(2)と(3)は、事前の診断が正確であれば極めて有効率が高く、95%以上の例でめまいが完全に止まります。もっとも(3)の手術では聴力が温存できないため、主に行うのは(2)の前庭神経切断術であり、非常によい結果を得ています。

2, 内リンパ水腫の根本原因は何か?

さてメニエール病における西洋式医学の解説の中で、和医術が特に参考としているポイントは3つあります。

(A) メニエール病患者の内耳では内リンパ腔という部分の拡大(内リンパ水腫)が見られ、これによって症状が引き起こされている。

内リンパ腔が腫れることにより、神経が刺激され症状が起こっているという見解です。

内リンパの状態は和医術では見えない部分ですので、これは大変参考になりました。

そして内リンパ水腫を引き起こした原因としての以下の2つ。

(B) ヘルペス、帯状疱疹ウイルス感染・増殖によるという説
(C) 内耳の血流不全であるという説

これらが大要因であろうと、同調感銘しています。

これらを解消して内リンパ腔を正常に戻せばメニエール病は治る、ということになるのですね。

しかし、現在西洋式医学では内リンパ水腫が起こる原因はまだ特定されていないようです。ですからメニエール病の原因も明言できない。よって根本的治療法を確定できない。

和医術の立場から言いますと、内リンパ水腫の直接的原因が何であれ、今後それが特定できたとしても、それは「根本原因」ではありません。物理的には2番目の原因に過ぎません。

内耳の血流不全やヘルペスウイルス増殖であっても、あるいは前庭水管の発達異常、乳突蜂巣発育不全、あるいはアレルギーや自己免疫であったとしても、それらを引き起こす物理的な「根本原因」が確かに存在しています。

つまり、こうなります。

(一義的原因)
物理的根本原因
 ↓
(二義的原因)
ヘルペス、帯状疱疹ウイルス感染・増殖
内耳の血流不全など
 ↓
内リンパ腔の拡大
 ↓
メニエール病発現

ではその物理的「根本原因」とは何か?

それは体内の「ゴミ」です。

和医術では、西洋医学が「原因」としている領域の物質は確認できません。例えば、「内耳の内リンパ腔が腫れています」とか「内耳の中でヘルペスウイルスが増殖しています」などと私には判りません。

しかし体内の「ゴミ」なら、骨の硬膜から筋繊維・筋膜・皮膚・皮膜まで全層にわたって指先で物理的に感じることができるのです。

頭部、顔面に発症する病気の原因については、当然、大脳・小脳・延髄・脊髄の全領域に渡って考慮する必要があるわけですが、私が体験したメニエール病に関しては、「ゴミ」を片付け、顔面、頭部、頸部、耳周辺の神経系・血管系を正常に戻すことにより、よい結果が得られています。

体内の「ゴミ」が観えるのは「気エネルギー」によるものです。

和医術は、「気」の働きによって、病気の「根本原因」となっている体内の「ゴミ」を見つけ出し、確認し、解消することによって元の「元気」を取り戻す医術です。

※「気エネルギー」に関しては和医術とはなにか?をご参照ください。

では、和医術でメニエール病をどのように治すかをお話しする前に、まずはその物理的「根本原因」である「ゴミ」について簡単に述べて参りましょう。

3,「ゴミ」ってなに?

和医術ではいつも言うのです。
「そりゃゴミの仕業じゃ」と。

患部周辺には必ず「ゴミ」があります。

コレは何だろう?
から始まって、

コレを消せばどうして症状が消えるのだろう?

そうだ、コレは「ゴミ」なんだ!
と研究を重ねてきました。

その結果、
メニエール病・突発性難聴・めまいなどを含む大方の慢性病の物理的な第一義的直接の原因は体内の「ゴミ」によるものであるという結論に至りました。

3-1,人体内では常に「ゴミ」が造られている

体内では代謝によって生命の維持に必要なエネルギーや物質が生成されていますが、同時に不必要な物質もつくられています。疲労素や石灰質、脂肪・タンパク質・血球などの変質物である異常化合物のことで、一般的には老廃物ともいわれています。

これらを、和医術では簡単に「ゴミ」と呼んでいます。

本来、人体にはその「ゴミ」を片付ける機能もちゃんと備わっています。

元気な体においては、体内各所で不要になった「ゴミ」は静脈に乗って肝臓や腎臓を経て尿として排泄されます。その他、便や垢、汗、呼気や屁など、様々な方法で体の外に放出されています。

人間の体は実に完璧に出来ているのですね。

しかし様々な理由で、通常の排泄ルートに乗れずに体内に溜まってしまうことがあります。

少しずつ溜まった「ゴミ」は、少しずつ体の機能を狂わせていき、さらに「ゴミ」を溜め込むようになるという悪循環を起こします。

この悪循環こそが、慢性病の始まりだと、和医術では考えています。

3-2,「ゴミ」は形態変化し成熟していく

「ゴミ」には気体・液体・固体の3形態があります。

体内に留まった「ゴミ」は体内を移動しながら、あるいは特定部位に堆積しながら、液体あるいは微粒子状態から固形化方向へと、形態を変え、分化・熟成・成長しているものと考えています。

現代日本人の体内環境は、実はこの「ゴミ」でいっぱいなのです。

3-3,「ゴミ」は膜と膜の間に溜まり、「玉」や「玉道管」を形成する

人体内において、「ゴミ」は膜と膜の間に溜まるように出来ているようです。

和医術ではこの膜と膜の間を「ゴミ」の「排出路」と呼んでいます。

また、粒子状であった「ゴミ」がくっ付き合って大きく熟成した状態のものを「玉(ぎょく)」

それが鎖(くさり)のように管状になったものを「玉道管(ぎょくどうかん)」と呼んでいます。

膜と膜の間、つまり「排出路」に流れ込んだ「ゴミ」は、通常ならば移動しながら自然分解されて体外へ排泄されていきます。

しかし様々な要因により体の機能が低下し、排泄されずに「ゴミ」が溜まり続けると、「ゴミ」は「排出路」を塞ぎ、周囲に「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」を形成し始め、筋繊維・筋膜・神経・血管等を圧迫し、冷えや凝り、痛みなどの症状が出るようになっていきます。

「ゴミ」が直接的に生命を脅かすことはありませんが、長年に渡って大量に蓄積されると、内科的には血管が目詰まりして脳梗塞や心筋梗塞になったり、内臓器質的には肝硬変・心臓肥大・腎不全を誘発したりと、間接的には命にかかわる場合も出てきます。

※詳細は和医術ゴミ理論を参照してください。

4,「ゴミ」がメニエール病・突発性難聴・めまいを引き起こす構造

次は、「ゴミ」がどのようにメニエール病・突発性難聴・めまいを引き起こしているのかを見ていきましょう。

4-1「ゴミ」が悪症状を発生させるメカニズム

メニエール病やめまい、突発性難聴といいますと、皆さん耳の中の病気であり、他の筋肉の病気とは違うと感じておられると思います。

それは確かにそうなのではありますが、和医術で治すにあたっては、耳の中の「ゴミ」構造も、顔の筋肉や皮膚の「ゴミ」構造も、内臓や血管内の「ゴミ」構造もどれも似たようなものですので、ここでは眼振や眼瞼下垂・痙攣などを引き起す筋肉内の「ゴミ」構造を例にとって解説致します。

耳の中にも同じような「ゴミ」があって、それらがメニエール病や突発性難聴、めまいを引き起しているのだと考えていただいてよろしいかと思います。

ではまずは正常な骨格筋をご覧ください。

【図-1】「ゴミ」がなくきれいな筋肉皮膜層の状態

健康なときの骨格筋

【図-2】筋束の断面図(図-1の断面)

健康なときの筋束

正常時は筋束断面もこのように整っています。

この筋肉皮膜層に「ゴミ」が溜まるとどうなるか、というのが次の図です。

骨の硬膜や筋肉内に発生した「ゴミ」は、まずは筋束を包んでいる筋膜に集積していきます。

【図-3】蓄積「ゴミ」と成熟した「玉」が重なり合って神経を圧迫している様子です。

骨格筋に玉ゴミが堆積した様子

【図-4】「ゴミ」が移動し、形成された「玉道管」が筋肉層にくさりのように絡み付いて、神経や血管を圧迫しています。

骨格筋に「玉道管」ゴミが絡み付いているいる様子

(図-3)(図-4)のようになった段階での断面は(図-5)のような状態です。(図-2)と比べてみてください。

【図-5】膜と膜の間に「ゴミ」「玉」「玉道管」が堆積しています。

「玉」や「玉道管」により機能を阻害されている筋束断面の様子

このように、それぞれの機能を持っている筋肉の一つ一つに、「ゴミ」の構造物が出来上がっていきます。

さらに「ゴミ」の量が増えると、「ゴミ」は関連筋肉をグループごとに包んでいる筋膜へと移行していきます。

またさらに「ゴミ」の量が増えると、今度は筋肉全体を包んでいる一番外側にある筋膜と皮膚皮膜とが接合しあう空間に流れ込みます。
そこが和医術で言うところの「ゴミ排出路」でありますが、この時点ではまだ症状は出ていません。

やがて皮膜と筋膜の空間である「排出路」内の「ゴミ」の量が過剰になってくると「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」が形成され始めます。

「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」が方々に張り巡らされるようになると悪影響が出はじめます。

筋肉の緊張・収縮に伴い、筋膜の空間に出来上がっている「ゴミ」「玉」「玉道管」も収縮します。「玉道管」はよじれ、一定の箇所に集中し、それに引っ張られるようにように散乱していた「ゴミ」も一定の箇所に集中していきます。

その結果、その部位の筋繊維・筋膜・神経系・血管系の働きが阻害され、それぞれの相互情報伝達が混乱を起こしはじめます。

そして、ついに神経伝達物質によって神経終末にスイッチが入り、様々な症状が現われ出すのです。

【図-6】神経系や血管系が圧迫を受けはじめると、ついに神経終末にスイッチが入ります。
これが発症です。

ついに痛み物質を放出する神経端末

このように体内で過剰になった「ゴミ」は膜と膜の間に「ゴミ構造物」を造り、人体に弊害をもたらしているわけですが、【図-1】-【図-6】は一つの骨格筋を簡略化して描いたものに過ぎません。

人体の筋肉は多重構造になっていますから、実際にはゴミ構造物が幾重にも絡み合って築かれていくことになります。その複雑さたるやすごいもので、まさに大自然の驚異を見るようです。

4-2メニエール病発症時の患部の「ゴミ」堆積状況

メニエール病は、この「ゴミ構造物」が外耳道やその付近の皮下筋肉に出た結果です。

実際にメニエール病を発症している患者さんの患部の「ゴミ」状況をご覧いただきましょう。

皮膚で覆われていますので外見では確認出来ませんが、病者の体内状況の実際は、「ゴミ」が多量に堆積しています。

【図-7】外耳道及び周辺皮下筋肉の状態

メニエール病発症時の患部の「ゴミ」堆積状況

西洋式医学で病巣であると指摘されている局所周辺には多くの「ゴミ」が堆積し、「玉」や「玉道管」が方々に張り巡らされています。

「ゴミ構造物」が集中した部位では、周辺の筋繊維・筋膜・神経系・血管系に様々な弊害が起こり、様々な予測困難な症状が発症してくるわけです。

物理的には「ゴミ」がメニエール病の根本原因であって、この「ゴミ」による血管系や神経系への外圧こそが症状を引き起こすスイッチです。

このことは、「ゴミ」を消せば症状が解消することから証明されていると考えます。

5, 和医術におけるメニエール病・突発性難聴・めまいの治し方

5-1,物理的「ゴミ」を消せば解消する

メニエール病・突発性難聴・めまいはもちろん、慢性病の大方は、この「ゴミ」により発症していると考えています。

和医術はこの「ゴミ」を解消する医術です。

施術により、神経系や血管を圧迫している「ゴミ」を確認しながら溶かし、尿や汗として、あるいは血流に乗せて自力で排泄できるように促します。

「ゴミ」の塊となった「玉(ぎょく)」や鎖状になった「玉道管(ぎょくどうかん)」も細かく砕き、同様に通常の排泄路の流れに乗せていきます。

それにより患部組織に新鮮な血液が届き、体は本来の働きを取り戻し、徐々に正常化され、やがて症状は消えていきます。

※詳細は和医術とは何か?和医術ゴミ理論をご覧下さい。

メニエール病の場合も突発性難聴やめまいの場合も、西洋式医学のいう内耳の環境汚染だけにとらわれてはなりません。

内耳のみならず、三叉神経領域の「ゴミ」状況も重要なポイントです。内耳・外耳およびその周辺の筋膜内環境汚染を解消しておかなければ、再発のおそれは否めません。

ですから和医術の場合のメニエール病・突発性難聴・めまいにおける施術は、三叉神経全域と頸椎神経領域までの「ゴミ」を対象とし、その上で耳の外耳・中耳・内耳の「ゴミ」を分解・溶解することが必要になります。

よって、施術は以下のように進めています。

1、外耳道を中心に、三叉神経(上眼神経・上顎神経・下顎神経)領域の、顔面・側頭・後頭部の筋膜各層の固形ゴミを分解し、内耳周辺の神経と血管を整える。

   ↓

2、外耳道・内耳道の「ゴミ」を分解して神経・血流を整えつつ、リンパ水腫の吸収阻害「ゴミ」も分解し、外耳・内耳の環境を整える。

   ↓

3、顔面・頭部を中心に、全身の神経・血流障害を調整する。

「ゴミを分解する」などと表現するとレーザー光線でもあてるような破壊的なイメージがありますが、患者さんはただ仰臥位で寝ているだけで、施術自体は非常に気分のよいものです。施術による痛みなどはありませんし、副作用もありません。

「ゴミ」の元は血液です。
「ゴミを分解する」とは、元の血液精分に可逆分化させることです。

そうすることによって、例えヘルペスウイルス感染があったとしても、割と簡単に増殖が止み、沈静化して組織は平常に戻ります。薬物を使うより簡単です。

ヘルペスウイルスなどと聞くとなにやら恐ろしい感じがしますが、実は何と言うことはありません。

人体が感染すると言われているウイルスのほとんどは、常に私たちが体内に持っているものです。これが免疫力が低下したために暴れ出したわけですから、免疫力を高めればよろしいだけです。心配することはありません。

参考までに、三叉神経付近の「ゴミ」「玉」「玉道管」の実況を図にしてみました。これは平面図ですが、実際には多重構造ですから、もっと複雑な汚染状況です。

【図-8】三叉神経付近の「ゴミ」「玉」「玉道管」の実況

メニエール病における三叉神経付近の「ゴミ」「玉」「玉道管」の実況

このように、取り出したら肉眼でも見える形態の「ゴミ」から、顕微鏡でなければ見えないミクロの「ゴミ」までが、体内には存在しているのです。

5-2,和医道心身体術が必要な場合がある

なお、三叉神経領域の病状が長引いたり、再発を繰り返し病気と縁が切れない状態が続くと、三叉神経中脳路核へと病因が広がり、ついには脳全域へと拡大していく傾向が強いようです。

根本的解決が出来ない状態が続くと、思い悩むご本人の心も、不快ホルモンの分泌により「ゴミ」の増発を手伝うことになり、病気の原因物質を多発させ、症状が悪化していく。心は増々不安を抱え、自律神経は乱れ、「ゴミ」はさらに増発を続ける…という悪循環の回路、負の自律神経スパイラルが定着していくことにもなります。

【図-9】負の自律神経スパイラル

メニエール病における負の自律神経スパイラル

こうなると大変厄介で治しづらいことになります。

しかしメニエール病の場合、ほとんどははまだ三叉神経節で止まっている状態なので、和医術で対処できるのであろうと考えています。

脳幹にまで進行している病気の場合は、施術を受けるだけではなく、自律神経の調律が必要になってきます。自律神経の調律には和医道の心身体術が有効です。

【図-10】三叉神経の分布図

三叉神経の分布図

6, 心の誘因子は自分で消す!

さらに先があります。

6-1,過剰な「ゴミ」は自分の心が造ったもの

冒頭で申し上げましたように、メニエール病・突発性難聴・めまいなどは慢性病です。ある日突然に出来上がった病気ではありません。

メニエール病・突発性難聴・めまいを引き起した直接的・物理的原因は体内の「ゴミ」ではありますが、長年に渡ってその「ゴミ」を出してきた原因も考えなくてはなりません。

食事やその他にも要因もあるかも知れませんが、恐らく「働き過ぎ」「頭の使い過ぎ」「寝不足」「心に感じる不快感」などの心的・物的ストレスが内分泌系に働きかけ、交感神経を過緊張状態にしたのでしょう。

人間の体はいつも健康であるように完璧に造られています。

常時の我々は健康のことなどいちいち考えなくても体がちゃんと調整し、常に一定の状態になるよう整えてくれています。一般に生体恒常性(ホメオスタシス)といわれる機能で、この機能の指令伝達網の役割を担っているのが自律神経です。

この自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、お互いの神経はまるで反対の働きをして体の平衡バランスを調整してくれています。

簡単に言うと、交感神経は昼間の神経で、頑張るときの神経です。それに対して副交感神経は夜間の神経で、寝ているときに働いて体内の「ゴミ」を片付け、明日のために体内を整える神経です。

このまったく異なる反対の働きをしている交感神経と副交感神経には、面白いことにお互いに助け合い協力し合おうとする相補力も働いているのです。人体の仕組みは、実に完璧に出来ています。

正常に排出・移動されない「ゴミ」が局部に集まり堆積していきますと、これはもう副交感神経が入る隙間がない。それでも何とか立て直そうとして様々な症状を出すことで訴えかけていると考えられます。

「しばらくの間、体(目)を休ませていただけませんか…。
 このままいったら大変なことになりますから…。
 お願いします!」

その結果が、めまいや耳鳴りなどの現象であると考えられます。これがいわゆる副交感神経の相補力の現われです。

この状態は顔面・頭部の「ゴミ」を増発させ、神経系統が更に混乱していくばかりです。

6-2,環境を見直してみよう

症状が出ると辛いのはよくわかりますが、それは生命をなるべく長く維持する為の体からの有り難いメッセージです。

自分が何を頑張りすぎたのか?
自分にとって何がストレスになっていたのか?

思い当たることがあるはずです。
これは自分でしかわからないことです。

萬病の元となる「ゴミ」を作る本当の原因は、そこ、つまり自分を取り巻く環境の中にあると考えます。

6-3,ストレスに負けない心と体に戻す方法

今までお話ししてきたように、「ゴミ」を消せば症状は消え去ります。

しかし、またいつか再発するようでは消した意味がありません。

一度ゴミを消す経験をされたら、それをきっかけにその後はストレスに振り回されないよう、ストレスをストレスと感じないような自分(心とからだ)になっていただきたいと思っています。それが一番の幸せでしょう。

心的ストレスを解消することが心理学で出来るなら簡単ですが、理屈や理論だけではどうにもならないのが心というものです。

「自分で自分の心がどうにもならない、治めようがない」とよく言われますが、自分で自分の心を治める方法がわからないところに、人間が生きる上での難しさがあるようです。

例えば、自分の心が恐れ焦っている時は、いくら「恐れるな焦るな!」と言い聞かせても、交感神経が緊張して心臓がドキンドキンと拍動します。血管が引き締まって体が硬くなり、身動きがぎこちなく、普段のようになめらかにはいきません。

人間の「心」というものは潜在意識に原因しているものですから、顕在意識ではどうにもならないわけです。

これは既に科学の世界でも理解されていることでありますが、問題となるのは、自分の「心」を治めるための有効で安全で社会性ある方法・技術とはどのようなものかという事になってくるでしょう。

それが和医道和医術の得意とする分野であります。

和医道和医術には、ご自分で出来る有力な心身調律法があります。時間のある時、自宅でも外出先でもどこでもできる、自律神経コントロール法です。自分が心身共に日々元気を感じられるような自信が持てるようになるまで、実行されるとよろしいでしょう。

人生は短いようでも長い。

今持っている病気をきっかけに、もちろんその病気を解決されて、今後は安心した日常生活を送ることができる心と体に造りかえていただきたいと願っております。

2014-10-08 | Posted in 病名別病気の治し方