頸椎後縦靭帯骨化症の治し方

骨化は和医術で消すことができます頸椎後縦靭帯骨化症関して病院(西洋式医学)では、患部に発生している骨化やそれが周りの神経系・血管系に及ぼしている悪影響の状態が分子・細胞レベルで明確にわかっています。

しかし、なぜ骨化が起こるのか?
その理由は解明できていません。

骨化の原因は何であれ、今、悪さをしているのはこの骨化部分なのだとわかっているのですから、まずはその部分が取り除ければいいことなのですが、西洋式医学において骨化部分を消すことのできる薬はまだありません。また、後遺症がなく完治に至らせる手術法もまだ確立されてはいないようです。

それでもこの骨化、何とかして溶かすことは出来ないものか?

骨化は和医術で溶かすことができます。

そもそも、骨化の正体は何なのか?

和医術ではそれがわかっています。
ですから骨化部分のみを溶かして消すことが出来ているのです。

患者さんの中に、上肢のシビレや手に力が入らないなどの不具合の原因が後縦靭帯の骨化によるものだと病院で診断され、手術を勧められたという方がおられました。その方は当院においでになる前に、念のためにと思い、もう一件別の医師に画像を持参して相談したところ、そこでは本当に後縦靭帯骨化症と言えるのかどうか判らないと言われたそうで、思い悩んでの来院でした。

私の観たところ、この方の症状は骨化によるものではなく、他に原因がありました。最初の病院の診断は誤りであったということになります。焦って手術に踏み切らず、正解でした。

後縦靭帯周辺は人体において大変な難所です。

医師とて難しい手術であることを覚悟して取りかかられるはずですが、病院も医師により格差があるようですから、よく話しを聞いて納得してから、さらに医師の顔をしっかり見て、自分の体を任せ切ってよいのかどうかをよくよく判断されるべきでしょう。

以下、病理とその対応手段などについて、日本式和医術と西洋式医学を比較しながら私の考えを述べていきます。その後で、和医術ではどのように解消へと導いているのかを説明していきますので、治すための手段を選択する判断の目安にしていただければと思います。

1,頸椎後縦靭帯骨化症を西洋式医学ではどう考えているのか?

まずは、頸椎後縦靭帯骨化症について病院(西洋式医学)ではどのように診断し、どのように治療しているのか簡単に見ておきましょう。

頸椎後縦靭帯骨化症は、頸椎の椎骨と椎間板の後面を覆い包み込んでいる頸椎後縦靭帯が石灰化するもので、石灰化部分が厚くなったり、骨化したりすることによって脊髄を圧迫し、知覚障害や運動障害等の様々な症状を引き起こす病気です。骨化が急速に進行する骨増殖型と、分節的にゆっくりと骨棘側から進行する脊椎症型に分類されます。

頸椎後縦靭帯骨化症の一般的な症状
(1)脊椎症の症状(最初の頃)
●頸椎の凝り、不快感を感じる
●頭部を後に回したり曲げたりできなくなる。
●腕に痺れを感じる。

(2)脊髄症の症状(進行したとき)
●手指の知覚障害が出る。
●文字を書いたり、箸を使ったりする動作が出来なくなる。
●残尿感,失禁,便秘などが加わる。
●腱反射亢進・知覚鈍麻などの麻痺状態が現われる。

病院における頸椎後縦靭帯骨化症の原因
複数の要因が関与して発病すると考えられていますが、今のところ明確には原因はわかっていません。
●局所因子 
後縦靭帯へのストレスと変性。頸椎の湾曲や骨化による圧迫がさらにストレスを引き起こす。
●全身因子 
骨化の諸原因はホルモンの異常、糖代謝の異常、カルシウムの代謝異常などが推定されている。

病院での頸椎後縦靭帯骨化症の治療方法
病院においては、脊髄症の進行度によって治療方針が決められているようです。
(治療手段1)脊椎症の場合には、頸椎牽引・温熱療法などの理学療法に加え、薬物としては鎮痛剤・ビタミン剤・筋弛緩剤などの内服薬が処方されています。
(治療手段2)脊髄症の場合には、手術療法になります。現在は脊弓切除は行われておらず、骨化部位はそのままにして神経の入った脊柱管を拡げる除圧術が行われてるということです。

西洋式医学の治療手段は “薬物・放射線・手術”と大方限定されていますから、これらの手段で解消できるための、治療手段に合った原因を探さなくてはならないわけですから、これは大変なことです。

骨化が進行すると脊椎症疾患に加えて、当然のことながら脊髄症疾患も発生してきます。脊柱間狭窄症・頸椎椎間板ヘルニアなどもこの骨化による症状の一例です。

2,骨化の正体は何か?

さて、冒頭で和医術では正体がわかっていると、先に申し上げてしまいましたが、骨化の正体はいったい何なのでしょう?

和医術ではいつも言います。
「そりゃ、ゴミの仕業じゃ」

頸椎後縦靭帯骨化症の物理的第一原因は体内の老廃物である「ゴミ」だと、和医術では考えています。体内の「ゴミ」が形態変化した結果が骨化となり、骨化症となるのです。

この骨化というのは、「ゴミ」の変化形態としての最終段階のもので、最も堅固な状態です。それだけに大変厄介なものです。

体内で「ゴミ」が閉塞してしまう原因には、体外的ストレスと体内的ストレスとがあります。体外的ストレスとは姿勢の悪さや体の酷使など、体内的ストレスとは体内の「ゴミ」の量が自らの処理能力を超える状態が継続・持続することで、両者ともその許容量を越えた時に発症するのだと考えています。

骨化症という病名に限らず、腰椎椎間板ヘルニアも腰痛症も、座骨神経痛、腰椎分離症(すべり症)、脊柱湾曲症、脊柱管狭窄症なども、どれも「ゴミ」が原因であり、それぞれの症状が悪化して行くメカニズムも同じであります。

3,「ゴミ」ってなに?

では「ゴミ」とはどのようなものであるかを簡単に説明しておきましょう。

和医術ゴミ理論も是非併せてお読み下さい。

3-1,人体内では常に「ゴミ」が造られている

体内では代謝によって生命の維持に必要なエネルギーや物質が生成されていますが、同時に不必要な物質もつくられています。それは疲労素や石灰質、脂肪・タンパク質・血球などの変質物である異常化合物のことで、一般的には老廃物ともいわれています。

これらを、和医術では簡単に「ゴミ」と呼んでいます。

本来、人体にはその「ゴミ」を片付ける機能もちゃんと備わっています。

元気な体においては、体内各所で不要になった「ゴミ」は静脈に乗って肝臓や腎臓を経て尿として排泄されます。その他、便や垢、汗、呼気や屁など、様々な方法で体の外に放出されています。

人間の体は実に完璧に出来ているのですね。

しかし様々な理由で、通常の排泄ルートに乗れずに体内に溜まってしまうことがあります。

少しずつ溜まった「ゴミ」は、少しずつ体の機能を狂わせていき、さらに「ゴミ」を溜め込むようになるという悪循環を起こします。

この悪循環こそが、慢性病の始まりだと、和医術では考えています。

3-2,「ゴミ」は形態変化し成熟していく

「ゴミ」には気体・液体・固体の3形態があります。

体内に留まった「ゴミ」は体内を移動しながら、あるいは特定部位に堆積しながら、液体あるいは微粒子状態から固形化方向へと、形態を変え、分化・熟成・成長しているものと考えています。

現代日本人の体内環境は、実はこの「ゴミ」でいっぱいなのです。

3-3,「ゴミ」は膜と膜の間に溜まり、「玉」や「玉道管」を形成する

「ゴミ」は膜と膜の間に溜まるように、人体は出来ているようです。

和医術ではこの膜と膜の間を「ゴミ」の「排出路」と呼んでいます。

膜と膜の間、つまり「排出路」に流れ込んだ「ゴミ」は、通常ならば移動しながら自然分解されて体外へ排泄されるのですが、様々な要因により体の機能が低下し、「ゴミ」が溜まり続けると、「ゴミ」は「排出路」を塞ぎ、周囲に「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」を形成し始め、筋繊維・筋膜・神経・血管等を圧迫し、冷えや凝り、痛みなどの症状が出るようになっていきます。

和医術では、粒子状であった「ゴミ」がくっ付き合って大きく熟成した状態のものを「玉(ぎょく)」、それが鎖(くさり)のように管状になったものを「玉道管(ぎょくどうかん)」と呼んでいます。

※「玉」「玉道管」についても和医術ゴミ理論を参照してください。

「ゴミ」が直接的に生命を脅かすことはありませんが、長年に渡って大量に蓄積されると、内科的には血管が目詰まりして脳梗塞や心筋梗塞になったり、内臓器質的には肝硬変・心臓肥大・腎不全を誘発したりと、間接的には命にかかわる場合も出てきます。

4,「ゴミ」が頸椎後縦靭帯骨化症を引き起す構造

4-1,骨化は「ゴミ」の最終段階

では、体内に溜まった「ゴミ」が頸椎後縦靭帯骨化症を引き起こしている構造を、和医術的に説明していきましょう。

「ゴミ」は、液体あるいは微粒子状態から固形化方向へと、形態を変えながら体内で成熟していくようです。

【図-1】ゴミの形態

体内の「ゴミ」の形態変化

※【図-1】についての説明は、和医術ゴミ理論をお読みください。

「ゴミ」の終末段階に「硬骨化」というのがありますが、「ゴミ」の中には骨とまったく変わらないくらいに硬く堅固な構造物へと成長するものがあるのです。

これが「骨化」の正体です。

体内に「ゴミ」が増え始めると、「ゴミ」は特定の場所に集まり、くっ付き合い、「玉(ぎょく)」「玉道管(ぎょくどうかん)」を形成しながら、硬固体・硬骨化体、つまり「骨化」状態へと形態を変えていきます。

特定の場所が頸椎後縦靭帯付近であれば、その結果が頸椎後縦靭帯骨化症となって現われてくるわけです。

4-2,筋膜に堆積し、筋組織を縛り上げる「ゴミ」の様子

では、「ゴミ」が体内で硬固体・硬骨化体へと形態を変えながら、「玉(ぎょく)」「玉道管(ぎょくどうかん)」を形成していく様子を、筋肉の場合でイメージしていただきましょう。

まずは正常な骨格筋をご覧ください。

【図-2】「ゴミ」がなくきれいな筋肉皮膜層の状態

健康なときの骨格筋

【図-3】筋束の断面図(図-2の断面)

健康なときの筋束

正常時は筋束断面もこのように整っています。

この筋肉皮膜層に「ゴミ」が溜まるとどうなるか、というのが次の図です。

骨の硬膜や筋肉内に発生した「ゴミ」は、まずは筋束を包んでいる筋膜に集積していきます。

【図-4】蓄積「ゴミ」と成熟した「玉」が重なり合って神経を圧迫している様子です。

骨格筋に玉ゴミが堆積した様子

【図-5】「ゴミ」が移動し、形成された「玉道管」が筋肉層にくさりのように絡み付いて、神経や血管を圧迫しています。

骨格筋に「玉道管」ゴミが絡み付いているいる様子

(図-3)(図-4)のようになった段階での断面は(図-5)のような状態です。(図-2)と比べてみてください。

【図-6】膜と膜の間に「ゴミ」「玉」「玉道管」が堆積しています。

「玉」や「玉道管」により機能を阻害されている筋束断面の様子

このように、それぞれの機能を持っている筋肉の一つ一つに、「ゴミ」の構造物が出来上がっていきます。

さらに「ゴミ」の量が増えると、「ゴミ」は関連筋肉をグループごとに包んでいる筋膜へと移行していきます。

またさらに「ゴミ」の量が増えると、今度は筋肉全体を包んでいる一番外側にある筋膜と皮膚皮膜とが接合しあう空間に流れ込みます。
そこが和医術で言うところの「ゴミ排出路」でありますが、この時点ではまだ症状は出ていません。

やがて皮膜と筋膜の空間である「排出路」内の「ゴミ」の量が過剰になってくると「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」が形成され始めます。

「玉(ぎょく)」や「玉道管(ぎょくどうかん)」が方々に張り巡らされるようになると悪影響が出はじめます。筋肉の緊張・収縮に伴い、筋膜の空間に出来上がっている「ゴミ」「玉」「玉道管」も収縮します。「玉道管」はよじれ、一定の箇所に集中し、それに引っ張られるようにように散乱していた「ゴミ」も一定の箇所に集中していきます。
こうなってくると、その部位の筋繊維・筋膜・神経系・血管系が刺激され、あるいは圧迫を受け、正常な働きが阻害されはじめ、4者の情報伝達がうまくいかず混乱を起こします。

【図-7】神経系や血管系が圧迫を受け、ついに神経終末にスイッチが入ります。

ついに痛み物質を放出する神経端末

その結果として発症となるわけです。

以上の【図-2】-【図-7】は一つの骨格筋を簡略化して描いたものに過ぎません。人体の筋肉は多重構造になっていますから、実際にはゴミ構造物が幾重にも絡み合って築かれていくことになります。

その複雑さたるやすごいもので、まさに大自然の驚異を見るようです。

これが頸椎症の靭帯の骨化、あるいは骨化熟成中の「ゴミ」と「玉」と「玉道管」による神経系・血管系圧迫の実態です。

このように造られていく骨化物体が頸椎や靭帯部位で異常に形成された状態が、頸椎後縦靭帯骨化症であります。

「以前はこんな症状はなかったのに…」と思われるのは、その頃より体内のゴミが増えたからなのです。「ゴミ」がなければ、少々のことでスイッチの入りようがありません。

鎮痛剤等は「ゴミ」に変わります。緊急時に短期で服用するならば便利なものですが、長期服用はお薦めできません。

5,和医術での頸椎後縦靭帯骨化症の治し方

5-1, 物理的「ゴミ」を消せば解消する

頸椎後縦靭帯骨化症の原因は、そもそもは体内の「ゴミ」過剰によるものであることがお解りいただけましたでしょうか。

骨化症において骨化している精分も、脊椎症などの判然としない症状を引き起こしている原因精分もいずれも細胞から排出され、形態変化していった体内の「ゴミ」なのです。

冒頭に記しましたように、和医術では体内の「ゴミ」を消すことができます。パウダー状であれ、粘土質であれ、骨化状態であれ、「ゴミ」であれば溶かし、消すことができるのが和医術です。

頸椎後縦靭帯骨化症の患部は、今は骨のように硬く固まった形質となっていますが、元の元をたどれば血液が「ゴミ」に変化したものでありますから、元の血液精分に分解して逆戻りさせればよいのです。後は体の解毒機能が自動的に働き出します。「ゴミ」は血液やリンパ液に溶け込み、尿・便・汗などとして、無事排泄されるというわけです。

例えば、北極や南極には大小様々な堅い氷がありますが、これは気温の影響で氷に形態変化しているだけのことで、元は水であり液体だったものですから、気温が上がれば水(液体)に戻るということは誰でも知っている自然の法則ですね。

血液精分への逆分化もそれと同じ法則です。この簡単なことが人体内でも日常的に起こっているのですが、日常のエネルギーでは過剰成熟した「ゴミ」はなかなか逆分化できず進化していく傾向にあるわけで、それが病状悪化の本質です。

和医術とは何か?もご覧下さい。

5-2, 頸椎後縦靭帯骨化症に見られる「ゴミ」堆積実態例

頸椎後縦靭帯骨化症を発症している場合の頸椎部分の「ゴミ」の実況をご覧いただきましょう。

これは私が骨化症を施術している時に実際に指腹で知覚している光景です。
向かって右半面が頸椎後縦靭帯骨化症を発症している場合の一例です。

【図-8】頸椎後縦靭帯骨化症の「ゴミ」の実況

頸椎後縦靭帯骨化症に見られる「ゴミ」の実況

このような微細な「ゴミ」を確認しながら施術を進めているわけです。実際にはもっと立体的多重構造でありますし、もっと中間物質も多いのですが、これでも充分にイメージしていただけると思い、掲載しました。

皮膚一枚隔てただけの人体内部環境は、我々が日常食している豚肉や牛肉、鶏肉のようにきれいなものではないようです。

なお、頸椎後縦靭帯骨化症の場合には、まずは頭部・顔面・頸部・肩部までのゴミを消しながら、同時に骨の硬膜から筋肉・皮膜までの間の閉塞と、骨化があれば靭帯と椎骨に硬くへばりついている骨化部分を同時進行で溶かしていきます。そして人体内の自然の排泄路に乗せ、消していけば、消した分量に応じて悪化が止まり、症状も緩和され、やがて快方へと向かっていきます。

6, 心の誘因子は自分で消す!

さらに先があります。

6-1, 過剰な「ゴミ」は自分の心が造ったもの

人間の体はいつも健康であるように完璧に造られています。

人間の体はいつも健康であるように完璧に造られています。にもかかわらず、骨化症を発症するほどの「ゴミ」を出してしまった原因も考えなくてはなりません。

食事やその他にも要因もあるかも知れませんが、恐らく「働き過ぎ」「頭の使い過ぎ」「寝不足」「心に感じる不快感」などのストレスが内分泌系に働きかけ、交感神経を過緊張状態にしたのでしょう。

常時の我々は健康のことなどいちいち考えなくても体がちゃんと調整し、常に一定の状態になるよう整えてくれています。一般に生体恒常性(ホメオスタシス)と言われる機能で、この機能の指令伝達網の役割を担っているのが自律神経です。

この自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、お互いの神経はまるで反対の働きをして体の平衡バランスを調整してくれています。

簡単に言うと、交感神経は昼間の神経で、頑張るときの神経です。それに対して副交感神経は夜間の神経で、寝ているときに働いて体内の「ゴミ」を片付け、明日のために体内を整える神経です。

このまったく異なる反対の働きをしている交感神経と副交感神経には、面白いことにお互いに助け合い協力し合おうとする相補力も働いているのです。

正常に排出・移動されない「ゴミ」が局部に集まり堆積していきますと、これはもう副交感神経が入る隙間がない。それでも何とか立て直そうとして副交感神経は痛み物質を分泌して訴えかけていると考えられます。

「しばらくの間、体を休ませていただけませんか…。このままいったら大変なことになりますから…。お願いします!」

その結果が、骨化症となって現われているのです。

これがいわゆる副交感神経の相補力の現われですから、症状が出るのは辛いことですが、それはあなたが正常人間である証でもあるということになります。

【図-9】骨化による負の連鎖
骨化による負の連鎖

正常だからこそ、治そうと思えば正常に戻せるのです。和医道和医術はその補助力であり、あなたが正常であるからこそ、私も手助けできるのであります。

人体の仕組みは、実に完璧に出来ています。

6-2, 環境を見直してみよう

症状が出ると辛いのはよくわかりますが、それは生命をなるべく長く維持する為の体からの有り難いメッセージです。

自分が何を頑張りすぎたのか?
自分にとって何がストレスになっていたのか?
自分が何を不満に思ってきたのか?

思い当たることがあるはずです。
これは自分でしかわからないことです。

萬病の元となる「ゴミ」を作る本当の原因は、そこ、つまり自分を取り巻く環境の中にあると考えます。

6-3, ストレスに負けない心と体に戻す方法

今までお話ししてきたように、「ゴミ」を消せば症状は消え去ります。

しかし、またいつか再発するようでは消した意味がありません。

一度ゴミを消す経験をされたら、それをきっかけにその後はストレスに振り回されないよう、ストレスをストレスと感じないような自分(心とからだ)になっていただきたいと思っています。それが一番の幸せでしょう。

心的ストレスを解消することが心理学で出来るなら簡単ですが、理屈や理論だけではどうにもならないのが心というものです。

「自分で自分の心がどうにもならない、治めようがない」とよく言われますが、自分で自分の心を治める方法がわからないところに、人間が生きる上での難しさがあるようです。

例えば、自分の心が恐れ焦っている時は、いくら「恐れるな焦るな!」と言い聞かせても、交感神経が緊張して心臓がドキンドキンと拍動します。血管が引き締まって体が硬くなり、身動きがぎこちなく、普段のようになめらかにはいきません。

人間の「心」というものは潜在意識に原因しているものですから、顕在意識ではどうにもならないわけです。

これは既に科学の世界でも理解されていることでありますが、問題となるのは、自分の「心」を治めるための有効で安全で社会性ある方法・技術とはどのようなものかという事になってくるでしょう。

それが和医道和医術の得意とする分野であります。

和医道和医術には、ご自分で出来る有力な心身調律法があります。時間のある時、自宅でも外出先でもどこでもできる、自律神経コントロール法です。自分が心身共に日々元気を感じられるような自信が持てるようになるまで、実行されるとよろしいでしょう。

人生は短いようでも長い。

今持っている病気をきっかけに、もちろんその病気を解決されて、今後は安心した日常生活を送ることができる心と体に造りかえていただきたいと願っております。

7,補足:施術回数(期間)等に関して

1、頸椎回りの「玉(ぎょく)」の集積や小さな骨化が原因となって、上肢(上腕・前腕・手)にシビレや痛みが発生している場合などは、今まで体験した実績から考えると、1〜2回の施術で解消できています。しかし諸条件により、絶対とは言えません。
2、頸部と肩甲骨とがリンクした痛みには、「玉ぎょく」による激しい痛みと、「玉道管(ぎょくどうかん)」による常に重痛いものとがあります。通常は5〜6回の施術で解消することが多いのですが、重篤な場合もありますので、施術回数を明言することは出来ません。しかし解消することはできています。
3、大きな骨化症の場合は、これは頸部だけでなく全身の「ゴミ」分布を把握してからでないと施術回数については申し上げられません。患者さんの現況に似た治験例ならお話しできるかと思いますが、結局は「ゴミ」を消すしかないわけで、消された方は解消され、治っておられます。
2013-12-02 | Posted in 病名別病気の治し方