頭部・顔面疾患の治験例

頭部顔面疾患no眼瞼痙攣・眼瞼下垂・サルコイドーシス・視床痛・緑内障・網膜症・慢性頭痛・顔面神経痛・メニエール病・ヘルペス・歯茎痛・歯槽膿漏・舌感覚味覚の麻痺、そのほか鼻・耳などの疾患の直接的な原因物質は、全て「ゴミ」と考えればよろしいでしょう。

頭部と顔面の「ゴミ」はお互いに交流していますし、頸部・肩部・胸部へも流れ込んでいます。頭痛といえども、頭部から顔面・頸部・胸部・腹部まで、時には全身の「ゴミ」処理が必要になってきます。

ですから和医術院では、頭部・顔面にトラブルが出ているだけの場合であっても、体全体の「ゴミ」分布を診てから、それぞれに合わせた施術計画を立てています。

また、お一人おひとり「ゴミ」の量も性質も異なりますから、同じ病名であっても、施術方針や解消までに必要な期間は各人それぞれ異なります。

とはいえ、だいたいの目安はありますので、下記の治験例を参考になさってください。

とにかくやってみなければわかりませんが、やった分に比例して解消できています。
施術の度に回復していき、ついには解消されていくというのが、和医術の持ち味です。

[治験例1]眼瞼痙攣・眼瞼下垂

Kさん(当時38歳 男性)

以前にくも膜下出血で歩行難の方を歩けるようにしたことがありましたが、Kさんは、その患者さんの娘さんからの紹介で来院されました。

和医術院に来る前に、兵庫県に名医がおられるという情報を得て、そこで手術されていたのです。それでも変化がなかったため、仕方なく当院を頼って来られたということでした。当時は鬱にも近い状態でした。

眼瞼痙攣や眼瞼下垂の場合、何と言っても困るのはマブタが何時とはなく、歩いている時でも落ちてしまうことです。

Kさんは、仕事はコンピュータ関係。目を酷使する職種でした。
これでは仕事にならない、いつ会社から肩を叩かれるかわからない。このままいったら家族はどうなってしまうのだろうと、迫り来る苦悩があったと思います。

ましてやまだ幼い二児の父親で、しかも律儀で真面目で優しいお人柄でしたから尚更です。陰鬱が高じて、時にはパニック障害も起こされるまで、考え詰めておられたのでしょう。
このような症状の場合、病院においては眼科と心療内科の二足のわらじで対応するのが一般的ですが、いずれもはかばかしい効果は得られていないようです。

初日は1単位(90分)施術を試みました。

するとしょぼくれていた目やマブタがスッキリとハッキリ、シッカリして、近年にない感覚に驚かれていました。

「Kさん、どうですか?」

「いや〜これは…」(言葉にならないのです)

「あなたの場合は、できれば1〜2ヵ月会社を休んで療養に取り組まれる方がよいですね。一度会社と話し合ってみたらどうでしょう。その上で施術していけば、治る可能性は大いにあると思いますよ」

初日はそれで終了しました。

その翌日、紹介者から電話が入りました。Kさんが、昨日帰ってからうれし泣きされたそうです。それを聞いた紹介者も嬉しくなって、とにかくお礼の電話だけでもと思いまして…ということでした。
 
その後、Kさんはうまい具合に40日間の休暇が取れて、3〜4日に一回のペースで来院することができましたので、毎回1単位(90分)ずつ施術しました。

施術後は症状は消え快適になるが、しばらくすると再発する。これを何度も繰り返しました。徐々に再発するまでの時間は長くなり、症状がない状態がかなり続くようにはなっていったのですが、なかなか全快とはなりませんでした。

とはいえ、再発しても以前よりはかなり軽くはなっていたのです。

そこで、呼吸法等も取り入れてもっと時間をかけるしかないかと考え、自己治療のやり方を覚えていただき、ひとまず施術を打ち切って様子をみることにしました。

当時の私には、エネルギー量は充分にあっても技術力は今程なかったのです。Kさんには本当にご苦労をおかけ致しました。

当時は頭部・顔面のゴミ分布や、その流れる方向などまでは確認できていませんでした。ゴミそのものはわかっているのですが、それをどのように処理すればよいというのかが、今ひとつわかっていませんでしたので、今と比べますと治りが遅速だったことは否めません。

和医術ならしめるためには、「気エネルギー」が強いだけではダメです。薬波エネルギーの手+技術が合体して一つにならなければ、和医術ならしめるとは言えません。

※薬波エネルギーについては和医術とは何か?をお読み下さい。

薬波エネルギーの手+技術が出来上がったのは、2010年の終りの
ことでした。頭頂から手・足趾に至るまでの全身のゴミ分布と、その流れる方向などが全部繋がったわけで、それをどのように処理すればよいかという技術も出来上がったのであります。

皮肉なことに、これらの技術は、末期ガンで亡くなられた方々を施術することによって生まれたものでした。お互い切迫した状況の中から生まれた「宝」です。

ちょっと余談になってしまいました…

さて、その薬波エネルギーの手+技術が出来上がったちょうどその頃、Kさんから久しぶりに電話があり、再会となりました。

Kさんは、見違える程たくましくなっておられました。まだ完璧に治ってはいないけれど、以前ほどの症状はなく、仕事もバリバリこなせているとのことでした。

このときは1単位(90分)を2日(回)やって終了。

その後はまだ連絡がないところをみると、これでよかったのでしょう。

[治験例2]サルコイドーシス

Y君(当時大学生 男性)

Y君はアメリカの大学に通う学生さんでした。お母様が私の知人と知り合いであったため、その紹介で来院されました。

留学先のアメリカで目の調子が悪くなり、現地の病院に行ったところ、治らない病気だと診断されたので一旦休学して日本に戻ってこられていました。

東京都内の眼科でボツリヌス注射で治療しておられたのですが、はかばかしくなく、焦る心も手伝って精神的にも参っておられたようで、鬱状態に陥っておられました。

これは施術を重ねる度にわかってきたことでしたが、元々の彼の性格は明るく、人と話すのが大好き。頭脳明晰で知識も豊富。礼儀正しく、清潔感ただよう清々しい好青年でありました。

こうも心を曲げてしまうとはサルコイドーシスとはなんと辛い病気なのかと、私は初めて知りました。原因については後程まとめて評価致しますが、その症状は次のようなものでした。

Y君の場合は左右両眼に症状が出ていました。

目の周りや奥が痛い。特に左目の奥に痛みがある。マブタは腫れぼったく、目が全開できず、いつもショボショボしている。目を開けると光が眩しい。このような症状が続くのですから、大変な苦痛です。

そこにきて頼みの医者からは、これはなかなか治らない病気だと知らされる。これが一生涯続くのかと思いを巡らせれば、これは誰だって鬱状態になっても当然だ、と感じた次第でした。

しかし病名がどうあれ、Y君の症状を見聞きしている間に、私にはピン!とくるものがありました。

「うん、これは治りそうだな…!」

ちょっと自信が持てたのです。

さて、初日ですし、Y君はまだ落ち込んでいましたから会話もおぼつかないだろうと思い、まずは理屈は後回しにして、1単位(90分)施術してみることにしました。

「よろしいですか。今の状態と施術後の状態をよく比較して、確認してくださよ。では始めますよ。リラックスして…」

Y君は、施術中終始イビキをかいて心地ようさそうに眠っておられました。これは半睡眠状態です。

Y君に触れてみてある程度「ゴミ」の状況がわかりましたので、この日は1単位(90分)だけで終了しました。

「今日はこれで終りますが、どうですか?」

「今は目がスッキリとして、視力もハッキリしてます…」

確かにマブタも大きく開いている。目もショボショボしていないようでした。

「痛い部分がありますか?他気になることがあったら教えてください」

「いや…今はありません。ないです!」

「では今日はこれで終りです」

それからお母様を交えて、気エネルギー術についての説明をしたのですが、Y君はなかなか鋭く、飲み込みが早い。

「お母さん、こりゃスゴイね〜。Y君はタダモノじゃないねえ。将来が楽しみだ」と思ったままをお話ししました。

そんなお話の後、聞いてみました。
「それで、今はどんな調子?目はどうですか?」

「先ほどと変わりません。いい感じです」

「そうですか。でもね、これで解消して治ったわけではないから、また症状が出るでしょう。施術を繰り返す度に良くなり、でもまた再発して…を繰り返します。そしてだんだん症状が出てくるまでの時間が長くなって、いつか完全解消するということになっていくはずだから、そこのところは心得ておいてくださいね。

君の場合は、10回程度通えば何とかなりそうだから、心配せずにとにかく通ってください。今まではさぞかし辛かっただろうけど、目のことについてはもう心配しなくていい。安心なさいよ。

お母さん、そういうことですから、お母さんも心配される必要はありませんよ」

初日はこんなふうで、Y君もお母様も希望を持ち、晴れ晴れとした気分になられたように思いました。

Y君はその後10単位(90分×10回)通われました。
ついでに柔道で痛めた両膝も治されました。

2013-12-02 | Posted in 和医術治験例